コロナウィルスによるホテル業界への影響【大打撃】

雑学・豆知識

この記事の内容

  • コロナウィルスがホテル業界に与える影響
  • ホテル従事者から見た具体的な現状
  • 各部門の被害

さて、今回は全世界で猛威を振るいまくっているコロナについての内容です。



つい先日、安倍首相にて「緊急事態宣言」が発令されて1都6府県の外出自粛が言い渡されましたよね。


その経済における影響は計り知れず、あらゆる業界、あらゆる労働者達が大きな打撃を食らいました。


僕が働いているホテルの地域は「緊急事態宣言」の対象ではないのですが、やはりコロナの影響は以前として及んでいます。

この記事ではコロナウィルスが我々ホテル業にどこまでの影響を与えて、これから収束までどうなっていくのかを僕の視点で書いていこうと思います。


コロナウィルスによるホテル業界への影響

ゲストの減少

ホテル業界において人との接触は避けては通れません。

その建物自体に従業員から、協力会社、お客様まで非常に多くの人が密集する状況がどうしても発生します。


うちのホテルではほぼ全ての部署でお客様が減少しました。

ここで各部門のお客さんの減少具合をわかる範囲で書いてみます。


宿泊

ホテル業界において売り上げの大半を占める宿泊。

宿泊部門での忙しいか忙しくないのかの判断基準は、客室稼働率を見て判断します。

僕の勤めているホテルでは例年4月はとても忙しく

稼働率 80~90%

あたりに推移しているのですが
今回のコロナの影響で

稼働率 10~20%

にまで落ち込んでしまいました・・・
えげつないでしょ・・・・?

うちのホテルは外国人観光客のインバウンドをターゲットとしていたので、メインの客層をごっそりコロナに持っていかれた形になります。



だって今外国人なんて日本で見かけませんよね?


宴会

有名で大きな規模になればなるほど、宴会は頻繁に開かれホテルに活気が沸いてくるものです。

例年では、ほぼ毎日多かれ少なかれ宴会の予約は必ず入っていました。
なかには700~1000人規模の超特大なものもあり宴会部門が落ち着くことはあまりないイメージでした。


しかし宴会というのは1ヶ所にたくさんの人が近い距離で接する危険な状況であり

三密

の条件をガッツリ満たしてしまっています。


なので今回のコロナ騒動において、宴会の予約はなんと・・・


ほぼ0件・・・


直前になって先方から予約キャンセルも相次ぎ、その宴会で使う予定だった大量の食材も余らしてしまうことになり、状況は凄惨を極めています。


レストラン

僕が勤めているレストラン部門は、利用客の密集性が低いこともあって3月いっぱいまではいつもどおりお客さんがたくさん来ていました。


しかし、目にわかるように客足が遠のいたのは4月に入ってすぐの事でした。


そう・・・  あのレジェンドコメディアン。

志村けん”さんがコロナウィルスで死去・・・

この報道がされ始めたと同時にぱったりとお客さんは来なくなってしまいました。


恐らくコロナを他人事だと思っていた人たちが、そのニュースを聞いて意識を改めたのでしょう。


なので例年

ランチ:30~50名    
ディナー:20~40名


入っていた予約が今では

ランチ:2~8名
ディナー:0~5名


ほどにまで落ち込んでしまいました。

今では出勤しても特にする事がないので、ひたすら掃除か新メニューの試作で時間をつぶしているような状況です。

でも今までまともに休憩時間が取れなかったのが、今ではしっかり取れるようになったのでその面に関してはラッキーでした。



従業員の待遇

売り上げが落ち込んだら経費を削減しなければなりません。

では何から削るか、削りやすいか・・・そう。

人件費ですよね!

僕の体験も交えてどのくらい削られたかを書いていきます。


昇給の延期

実はうちのホテルは、コロナ騒動が起きる前、若手社員の離職を防ぐために
【若手の給料を底上げする】というおいしい話が上がっていました。

僕の場合はそのおいしい話に該当していて、それに加え毎年の昇給も加算されるので

「今年はかなり給料あがるぞ!!」

と、勝手にテンション上がっていました。


が、もう言わなくてもお分かりかと思いますがコロナのせいで売り上げは絶望的に落ち込み、今年の昇給は【延期】となり、いつまで延期になるのかもわからないとのこと・・・


・・・まっ そうなりますよねぇ~

アルバイトのシフト

ここで可哀想になるのは、アルバイトの人たちです。

お客さんもぱったり来なくなり、人材も手に余るような状況なのでアルバイトの人たちにはひとまず【長期休暇】という形でシフトに組み込まれなくなりました。


僕たち正社員はまだ休みが増えても、もらえる給料は保証されてるのでうれしいだけですが、アルバイトの人たちにとっては死活問題です。


シフトに組み込まれなくなったという事は、その月の給料はほぼないに等しいということですからね・・・


ほかに仕事を探そうにも、この世界情勢では採用してくれるところなんてほとんどないでしょう。
おそらく自分たちの会社を守るだけで精一杯だと思いますので・・・

上期ボーナスの消失

まぁ普通に考えてこの状況でボーナスなんてでませんよ。えぇ・・・

しかもこの前【経営情報報告会】なるものがありまして


「このコロナ騒動がもし予想以上に長引けば、6月だけではなく12月のボーナスも払えなくなる可能性があります。」


と総支配人・その他経営陣に通告されました。


つらい・・・つらいよ・・・

と、日を重ねる事にコロナへの恨みがたまっていきます。

これからどうなっていくのか・・・

正直、緊急事態宣言を出したところでフランスのような外出禁止の強制力がない限り、外出する人は絶対に一定数います。

やはり「自分だけは大丈夫」と思ってしまうのです。

なので感染拡大は止まらずに鼠算式に勢いを増して増え続けるでしょう。

正直、このまま行けば1都6府県だけでは収まらずに時間をかけて日本全域に感染が及ぶと僕は思っています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は実際に僕が勤めているホテルでの【コロナの影響】について書いてきました。


今の日本はコロナのせいで超ピンチですよね・・・

金銭面・医療関係・労働環境・経済の低迷

正直今の段階では、これらの問題が近いうちに解決する事は絶対にないでしょう。


今の僕たちにできる事は、

できるだけ外に出ずに時を待つ

だけしかないと思います。

結局今どうこう悩んだところで、コロナは止まってくれませんし、お金ももらえません。

現状を受け止めて時間が解決してくれるのを待ちましょう!!

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