この記事の内容
- 女性パティシエの働き方
- 育児休暇・育児時短勤務制度について
- 女性パティシエの家庭と仕事の両立
若い年齢層のパティシエには女性がとても多く、専門学校でもパティシエ志望者はとても多いです。
※ちなみに男性はパティシエ、女性はパティシエールといいますがここでは総称で【パティシエ】でまとめさせてもらいます。
しかしパティシエは力仕事な場面が非常に多く、体力的にも数年・十数年続けていくのがとても困難な仕事です。
これらの他にも、将来パティシエとして活動を続けて行こうと考えている女性の方には主に4つの問題があると思っていて。
それは
- 結婚
- 出産
- 育児
- 仕事と家庭の両立
だと僕は考えています。
そこで今回は
僕の職場で一緒に働いている女性の先輩方が結婚後にどんな働き方をしていて、パティシエとして活躍しているのかを紹介しようと思います。
女性パティシエの結婚後の働き方
育児時短勤務
僕の働いているホテルでは『育児短時間勤務制度』を導入していて、女性の先輩が結婚⇒出産してしばらく産前産後休暇をとった後、時短勤務という形でパティシエとして働いていました。
実際に先輩が働いていた時間の例を挙げます。
- 午前10時~午後17時
- 休憩1時間
- 実働時間 6時間
という感じで結婚後も働いていました。
残業もする必要がないので、毎日定時で帰ることができます。
※職場によっては帰りづらい空気を作るめんどくさいところも多くありますが・・・
しかし気をつけなければならないのは
”育児時短勤務制度は労働時間の短縮はできますが、その減った時間分の給料を事業者は支払う義務がない”ので働いている職場によって給料がフルタイムのときより減るのか、そのままなのかが変わってきます。
僕の勤めているホテルでは、その分の給料も補填してくれるのでパティシエ以外の女性も結婚後に多く『時短勤務』として働いています。
ですので女性パティシエを目指そうと考えている人は、就職する際【育児時短勤務での減給】の有無をしっかり確認する事が重要です。
現場作業から事務作業メインに・・・
女性パティシエの先輩の一人に、現場仕事メインから事務作業メインに移行した人もいました。
僕の職場では様々な制度が整っていてホワイト企業な一面があるにも関わらず、なぜか事務作業だけはタイムカードを切ってからやるという謎のブラック要素があります。
それで結婚後、妊娠した先輩が体力的に無茶をしてはいけないとの事で
現場仕事は忙しいときに少し手伝う程度になり、あとはパティシエ全員が抱えている事務仕事をその先輩が全て受け持ってくれる事になりました。
こういった選択肢もありますので、妊娠後にどう働いたらいいか不安・・・という方は一度上司に掛け合ってみてはいかがでしょうか?
制度を取得しやすい環境に転職
ある女性パティシエの先輩が、僕の勤めているホテルに転職してきました。
理由は
「人が少ないのに忙しすぎるから時短勤務とか育児休暇制度をとれる雰囲気じゃなかった。シェフに相談してもあきらかに嫌そうな顔をされたから」
という人がいました。
これらの制度は
労働者が事業者に申し出た場合には必ず取得させなければならない【義務】であるのにも関わらず、取得しづらい空気を出してくる職場などあってはなりません。
その職場は女性パティシエが少なかった事もあり、そういう空気が生まれてしまっていたとの事です。
近年”働き方改革”などで、全事業所に有休や時短勤務などの制度を取得させる流れが生まれていますが、やはり職場によっては利用しづらいところもあるようです。
ならそんな所はさっさと転職した方がいいです。
あなたの為にもなりませんし、家族やお子さんの為にもなりません。
↑↑ 中にはこのような女性への労働制度が充実している会社もあります。
辞めづらいのであればここ最近【退職代行サービス】なども普及しているので、利用してみるのもいいかもしれません。
独立
時短勤務制度があるといっても、子供が3歳になるまでと定められているので、いずれはフルタイムに戻りまた過酷な長時間勤務・重労働が待っています。
家庭と仕事の両立はとても難しいと思います。
ましては飲食業だとホントに体力と時間が奪われるので、家族との時間を取れずに悩んでいる人も多いです。
そんな中で、組織に雇われずに自力でパティシエとして独立をしている人もいます。
とは言っても、店を開業するとかではなく
- お菓子教室
- 完全予約制の焼き菓子販売
- フードコーディネーター・アドバイザー
- セミナー講師
などの活躍をしている女性パティシエの方もおられます。
これらの働き方は労働時間をある程度自分でコントロールすることができるので、組織に属するよりかは仕事と家庭の両立がしやすいのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
今回は結婚してからの女性パティシエの働き方を、僕が勤めているホテルでの例を元に紹介させていただきました。
昨今のパティシエは必ずしも店で働く必要性はなくなってきていて、多様化が進んでいます。
なので自分にあった働き方を、若いうちに模索していくことが仕事と家庭の両立への近道だと僕は思います。
それではご愛読ありがとうございました!
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