この記事の内容
- 独学でもパティシエになれるのか?
- 専門学校に必ずしも通う必要はあまりない
- それなりの努力は必須
- 独学でパティシエになる具体的な方法
パティシエになりたいけど、専門学校の学費が高くて通えないよ・・・
独学でもパティシエになれるのかな・・・?
というような疑問を持つ人がいると思いますが、まず結論から言わせてもらうと
独学でパティシエになる事は可能です!
パティシエになろうとしている多くの人達は、製菓の専門学校に通って1~2年間基礎を学びつつ資格取得の勉強をして就職するというのがほとんどです。
しかし専門学校の学費が高いので、学校に通わなくてもパティシエになれるのか?
という疑問を持つ人もいる事でしょう。
既に述べたとおり【独学でもパティシエになることは可能】ですので、この記事では独学でパティシエになるための具体的な方法について述べようと思います。
独学でパティシエになるための具体的な方法
まず最初に、パティシエという者の定義は”製菓製造業に従事する人”を指すので未経験だろうがアルバイトだろうが正社員だろうが、製菓を製造する仕事についていたならそれは”パティシエ”と呼ぶことができます。
資格の勉強をする
専門学校に通わないとなると、”製菓衛生師”の資格取得の勉強も独学でこなさなければなりません。
- 衛生法規
- 公衆衛生学
- 食品学
- 食品衛生学
- 栄養学
- 製菓理論及び実技
主に勉強する科目はこの6教科です。
これに関しては市販でも問題集や、教科書が販売しているので少しづつ勉強していくといいでしょう。
しかしこの”製菓衛生師”という資格は、知識を持っている事の証明になったり、独立開業するための許可が下りやすくなったりするだけなので、【パティシエとして働く】ということに関しては必ず取得しなければならないということはありません。
なのでまず働いてみて、将来もパティシエとして続けていける!!という自信ができたら資格取得に向けて勉強するのもアリです。
パティシエ未経験の求人を探して就職する
未経験の求人ってそんなにないんじゃないの?
と思う人もいるでしょうが、探してみれば意外とたくさんありますよ。
パティシエ業界は常に人手不足で、未経験だろうと人手が欲しいと思っている職場は非常に多いです。
有名どころの転職サイトだと
などのサイトで多くの未経験パティシエの求人が掲載されています!
さすがに未経験でいきなり正社員になるのはほぼ無理だとは思いますが、本人の頑張りや技術の上達速度によって待遇が良くなる例もあります。
※
ぼくが勤めていたホテルにも未経験のアルバイトが入ってきて、頑張りが認められ3年で正社員に採用された後輩もいました。
現場で仕事をしつつ、製菓のイロハを学ぶ
現場で働きながら学ぶというのは非常に大変です。
まずは学びやすい”環境つくり”から始めるのをおすすめします。
それはつまり、良好な人間関係を築く事です。
基本的に飲食や、パティシエ業界は【体育会系】な一面があります。
僕が7年間パティシエをしてきて感じた、好感を持たれやすい新人の特徴は
- 元気がある
- 挨拶がしっかりできる
- 質問が多い
- 感謝をたくさんする
- 努力している
この5つだと思っています。
これらがしっかりできている人は良好な人間関係を築きやすくなり、お菓子の知識や仕込み方・仕上げ方を周りの人達に教えてもらえる機会が多くなります。
現場での先輩方や、シェフに教えてもらうほうが専門学校の実習より何倍も勉強になると僕は思います。
製菓専門学校は必ずしも通うべきではない
専門学校は製菓の理論や実習ができたり、資格の勉強ができたり、就職先が豊富だったりなど色々なメリットはありますが、これらで学ぶ事は意外と現場では役に立たない事が多いです。
特に”実習”はまったく役に立たないと僕は思っています。
5人から10人のグループで一つのお菓子を作るなんてことは現場では絶対にありえないからです。
たいていの授業で学ぶお菓子は、初めて作る事が多くて正直わからない事だらけ・・・
実習中の教員はなぜか『パワハラモード』になる人が多くて、わからない事があると
「なんでこんな事がわからないんだ!! もっと事前に勉強してこい!!」
と怒られます。
しかしいくら事前に勉強してこようが、その教員によって作業手順や正しい温度がコロコロ変わるのでわけがわからなくなります。
しかもこの大人数で作業するくせに、場所が狭く器具も限られているので、みんな怒られたくないが為に【”生徒同士での仕事の取り合い”や”器具の取り合い”】が発生します。
これは非常に効率が悪く製菓を学ぶための実習ではなくて、『怒られない為に仕事してる感をうまく出すための実習』になっています。
本末転倒どころではありません 笑
ぶっちゃけ僕が専門学校の実習で学んだ事は、【理不尽な叱責に耐える精神】ぐらいでした 笑
そして最近大きな問題になりつつある『奨学金の返済』もありますよね。
聞こえはいいですが、『借金』であることに変わりはありません。
ご存知かと思いますが、パティシエの離職率はとても高いのでせっかく奨学金制度を使って入学しても就職してからすぐに辞めてしまうと、手元に残るのは『奨学金の借金』だけが残ります。
それは長期間あなたの首を絞め続けることになるのです。
なので専門学校に入学するのは、実際に現場に出て”パティシエという仕事が自分に合っているのか”を判断してからでも遅くないと僕は思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は独学でパティシエになれるのかを疑問にもつ人達に【独学でパティシエになる具体的な方法】を紹介させてもらいました。
専門学校で学べる事は非常に多く、メリットも多いです。パティシエを目指すほとんどの人が製菓専門学校に通うでしょう。
しかし必ずしもその道だけが正しいということはありません。
学校に通わずとも、いきなり現場に入り荒波に揉まれるほうが、専門学校生よりも早く【パティシエという仕事の本質】を身につけることができるかもしれません。
それではご愛読ありがとうございました!
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