この記事の内容
- パティシエが取得するべき2つの資格の紹介
- 合格率や試験内容
- 資格を取得する必要性はなんなのか?
パティシエになりたいんだけど、働くのに必要な資格ってあるのかな?
早めに勉強して備えておきたいんだけど・・・
こんな疑問を持つ方は多いと思います。
まず大前提として、パティシエとして働いたり名乗ったりするのに資格は必要ありませんが、その上で取得しておいた方が将来的に役立つ資格があります。
パティシエとしてキャリアを積むには知識・経験・技術を磨くのはもちろんですが、資格があればさらに仕事の幅が広がるでしょう。
絶対に必要!というわけではありませんが、取得しておいて損な事はありません。
そこで今回は、【代表的なパティシエの2つの資格】を紹介しようと思います。
パティシエとして働くにはどんな資格が必要なのか?
絶対に取っておいた方が良い資格
製菓衛生師
”製菓衛生師”とはパティシエが食の安全に関する専門知識を持つ事や、お菓子を作る能力を証明する事ができる【国家資格】です。
実際に一人のスタッフとしてパティシエをする分には何の資格もいりませんが、この資格を取得する事によって以下のメリットがあります。
”製菓衛生師”のメリット
- お菓子に関する専門知識・各種衛生学の知識を持つ事の証明になる。
- 独立開業する際に必要になる『食品衛生責任者』の講習が免除され、申請するだけで取得する事ができる
- 海外での就労ビザを取得しやすくなる。
このようなメリットがあり専門学生の内に試験を受けることになりますが、パティシエを10年以上続けるのなら学生の内に必ず取得しておくべきです。
就職してからだと勉強する時間を作るのはかなり難しいし、しんどいです・・・
試験内容・科目
この資格を取得するのに勉強するべき科目は全部で6科目で
- 衛生法規
- 公衆衛生学
- 食品学
- 食品衛生学
- 栄養学
- 製菓理論及び実技
になります。
これらの科目は製菓の専門学校に通っていれば、授業で学びますし定期的に学校での試験もあります。
人並みにサボらず勉強していればまず本番の試験で落ちる事はないでしょう。
逆に独学で試験を受ける人は、ガッツリ勉強に打ち込む時間を作らなければ試験範囲が広いので受かるのは厳しいと思います。
最近知ったのですが、製菓衛生師の【通信教育】があるそうです!
なので独学で挑戦している人にはアリかもしれません。↓↓
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合格率
全国での平均合格率は60~80%となっていますが、僕が実際に受験したときは90%は合格していたのでよほど勉強をサボらない限り合格できると思います。
開催時期・場所
この試験は全国で行われ、都道府県によって試験の時期・場所・内容が変わってきます。
勉強が苦手な方は、一度試験に落ちても違う都道府県での試験を後日受ける事が可能なので交通費はかかりますが、1年の内に何度かチャンスがあるので挑戦してみてください。
僕の同級生も大阪での試験に落ちて、次に三重県での試験を受けて無事合格していました。
噂では何度も落ちてわざわざ北海道まで出向いたという猛者もいましたねww
余裕があれば挑戦するべき資格
菓子製造技能士 (2級、1級)
この資格はパティシエとしての知識・技能を一定水準以上持っている事を証明できるもので、これを取得する事で自信を持って「プロのパティシエ」と名乗る事ができます。
”菓子製造技能士”のメリット
- 「プロのパティシエ」を正式に名乗れる
- 就職・転職時の大きなアピールポイントになる
- 取得する事で自身の成長につながる
- 難易度が高いので取得するだけで自分の市場価値が上がる
試験内容・科目
【学科】
- 食品一般
- 菓子一般
- 関連法規
- 安全衛生
- 菓子製造法
【実技】
- 材料の選定
- 生地の調整
- 成型加工
- 熱加工
- 仕上げ
- 製品検査
- デザイン
- 見積もり
になります。
学科の範囲は『製菓衛生士』と重複している部分があるので、復習をかねて勉強すると良いでしょう。
実技においては、普段仕事でしている事ですがそれらをさらに突き詰めて「理論」「理由」を答えられるように業務の中で常に意識しておく事が重要です。
合格率
2級の合格率は50%以下です。
1級になるとさらに下回ります。
難易度は『製菓衛生士』の比ではないのがわかりますね…
ですが相当難易度が高いので、取得してさえいれば周りから一目置かれる存在になります。
受験資格
- 【2級】現場での実務経験2年以上
- 【1級】現場での実務経験7年以上
- 製菓の専門学校を卒業した者
これらのいずれかを満たす事で受験する事が可能です。
どちらにせよ実務経験が必要ですので、学生は受験できません。
仕事をしながら勉強しつつ、技術も高めなければならないので難易度は非常に高いです。
※ちなみに僕が通っていた専門学校の先生が菓子製造技能士の1級に挑戦していて、とても苦労していました・・・
その先生は10年以上パティシエを経験していた方で知識・技術ともにとても優れている人でした。
それだけの人でも1級はかなり難しいと言っていたので、この資格を取得する事は相応の価値があるのだと思います。
開催時期・場所
前述の『製菓衛生師』と同じで全国で行われ、都道府県によって試験の時期・場所・内容が変わってきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回はパティシエに必要な取得するべき代表的な資格を2つ紹介しました。
パティシエが働く上で資格は必要ありませんが、さらに次のステージに上がりたいと考えている人は取得しておいて絶対に損はないです。
時間と心に余裕がある人はガンガン挑戦して行きましょう!!!
それではご愛読ありがとうございました!
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