ダメだ!もう新メニューのレパートリーが尽きそう…
レシピ本も見尽くしたし、他の人と被るしなぁ…
何かいいネタはないものか…
朗報です!
そう思っている人に超オススメなのがありますよ!
それは”フランス語”のレシピ本!
これを翻訳して、Wordなどのソフトにまとめることです!
ここでは簡単な翻訳の仕方と、PCへのまとめ方を紹介します。
パティシエとして働き、新メニューを何度も考えていると必ずぶち当たる壁があります。
それは、ネタの枯渇です!
基本的に新メニューを試作する際に参考にする人のほとんどが、本屋に売っているレシピ本のルセットにアレンジを加えたりする人が多いはず・・・・
そればかりではいつかはネタが尽きるのは当たり前です。
そこで今回は試作のネタが尽きてきて、新しいバリエーションを求めている中堅パティシエに向けて【フランス語のレシピ本を翻訳するメリット・翻訳の方法とまとめ方】について紹介させていただきます!
中堅パティシエがフランス語のレシピ本を翻訳するメリットとおすすめの翻訳方法【独学】
フランス語のレシピ本を翻訳するメリット
新メニューを考えるのは自分自身の大きな成長に繋がり、知識・技術ともに上達します。
始めたばかりの頃は作りたいデザートがたくさんあって、ネタに困ることはあまりないでしょう…
ですがメニューチェンジの頻度は早い所で月1回。遅い所でも2~3か月に1回のペースの職場がほとんどで、数年・十数年と経過していくうちに過去に作ったデザートと被ったり、他の人とネタが被ってしまうなんてことが必ず起きてきます。
本屋で売っているレシピ本もほとんどのパティシエが持っているし、なかなか新作の本も出てきません・・・
そこでおすすめなのが【フランス語のレシピ本】です!!!
日本語の本に手を出す人はいても、フランス語の本に手を出す人は一定数に絞られてきます。
今からフランス語の本をネタにすることのメリットをいくつか挙げさせてもらいます。
パティシエに必要最低限のフランス語が習得できる
パティシエとして働いている以上、どうしてもフランス語とは切っても切れない関係にあります。
外国の寿司屋が日本語を覚えるように。
我々日本人のパティシエも本場のフランス語を習得する”義務”という程ではありませんが、覚えておいて損になることは一つもありません。
何も1から10まで覚える必要はありません。
製菓に関する基本的な
- 材料
- 製法
- 道具名
この3点だけ覚えてしまえば十分です。
フランス語の本を翻訳することによって、自然と材料の文字列が頭に入ってきます。
最初分からなかった材料名も、何度も繰り返していると
『あっ!前にもあったなこの単語!』
と復習のように繰り返し翻訳することになるので学習効率は非常に高く、試作のネタも増えるのでまさに一石二鳥。
他のパティシエと差別化できる
昔は日本語のお菓子つくりの本はあっても、日本語の専門的なパティシエ向けの本は市場に出回ってなかったと聞きました。
だから当時のパティシエ達はより専門的な知識を得ようと、フランスに修行に行ったりフランス語を勉強して本を読めるようになったそうです。
しかし現代はかつてフランス修行を乗り越えてきた先人達によって、昔よりもわかりやすく専門的なパティシエ向けの本が多く出版されてきました。
なので現代の多くのパティシエは、近所の本屋で簡単に手に入る日本語の専門書しか見ない人がほとんど・・・・・
その中で敢えて『わざわざフランスから取り寄せ→翻訳→まとめ』という非常にめんどくさいプロセスをする人は極々少数だと断言できます!
なぜなら実際に僕がやってて、死ぬほどめんどくさかったからです(笑)
新しい材料・製法に出会える
本を訳していると、日本の専門書ではあまり使わない材料・製法が次々と出てきます。
なので日本と同じメニューでもその本の製法で作ってみたり、試しで新しいフランスの素材を取り寄せたりしてみよう!という意欲がドンドン湧いてきます。
これらを”知る”ことができただけでも大きな収穫なのではないでしょうか?
おすすめの翻訳方法
それでは簡単な翻訳の仕方を紹介します。僕が知る中では主に3つの方法があって
- 辞書
- アプリ
- 専用の翻訳機
になります。
正直一番フランス語が頭に入るのは辞書ですが、あまりにも時間がかかりすぎるのでオススメできません。
僕のおすすめは”アプリ”一択です。
翻訳アプリは探せばたくさん出てきますが、【Google 翻訳アプリ】が圧倒的オススメ!
”無料”だし、”カメラ翻訳機能”が最強すぎますよ!
こんな感じでカメラで訳したい文字列を移すだけで、簡単に日本語に訳してくれます。
しかし中にはスマホを持っていないけど、簡単に訳したい!という人もいるかもしれませんので、そんな人は値段は結構しますが専用の翻訳機 を購入することをオススメします。
ただ翻訳するだけではなく
- チャット翻訳機能
- しゃべって翻訳機能
- Wifi通信機能
等があるので、海外旅行に行く人にもお勧めできます。
自分のレシピにしよう!PCへの保存方法
ただ訳すだけでは非常にもったいない!
理解した内容をしっかりとノートやPCにまとめて、いつでも引き出せるような仕組みを作っておく必要があります。
やはりノートよりもPCのほうが超絶便利ですので、Wordソフトへの簡単なまとめ方を紹介します。
Wordにまとめよう!
《ここでは現在進行形で僕が訳している【BEST OF CLAIRE HEIZLER】に書いてある”レモンマドレーヌ”を例として挙げています》
それでは”Word”を立ち上げて、メニューのタイトルをフランス語表記と日本語表記を同時に書いてみましょう。
こんな感じ。
そしたらレシピの材料を画像のように書き出します。
※ 僕は材料名のフランス語だけでも頭に入れたかったので、材料・タイトルに関してはそのまま表記しています。
実際にこれを見て作るときに理解できていないと意味がないからです。
そして製法を日本語に訳して作業手順に数字を割り振り、わかりやすいように本の写真も貼っておきます。
すると以下のようになります。⇓
ここまでできたら”名前を付けて保存”をして終了です。
超簡単ですよね(^^)
これで必要な時にいつでも引き出して試作することができます!
PCに保存する→自分のステータスUPに繋がる!
これらを何度も繰り返すと意外と手間で、めんどくさくなってきます。
しかしこの作業は自分のパティシエとしてのステータスをアップさせるのに最も効果的なのです。
試作するたびに一々本を開いて→訳して→紙に書き出して…
なんてことをしなくても、”USBメモリ”に入れて職場と自分のPCに入れておけば、およそ2クリック程度でフランス語のレシピの詳細を見ることができます。
これは転職して新しい店に行っても同様で、いつどんな時でも自分のレシピを引っ張り出すことができるアドバンテージは持っておくに越したことはありません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は【フランス語の本を翻訳するメリットと翻訳・PCへのまとめ方】を紹介させていただきました。
少々手間ではありますが他のパティシエと差をつけて、より新しいメニューを作り上げて”引き出し”をさらに充実して貰えたら僕も嬉しいです♪
それではご愛読ありがとうございました!
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