この記事の内容
- 僕の7年間のリアルな仕事内容
- ホテルパティシエの仕事内容
- ホテルで働こうとしている人は必見です
福利厚生が安定しているホテルで働きたいな・・・
でもホテルパティシエの実際の仕事内容ってどんな事をするんだろう・・・?
そんなあなたに朗報!!
僕のリアルな7年間の仕事内容を公開しますよ!
パティシエの職場での選択肢でもっとも“福利厚生”や”労働環境”が安定しているのは規模も大きく経営も安定している【ホテル】です。
将来ホテルで就職して、勉強しつつも安定して仕事を続けていきたいと僕も考えていました。
ですが実際ホテルってどんな仕事内容なの?
と疑問や不安に頭を悩ませている人も中にはいると思います。
そこで今回は【僕が実際に経験してきたホテルパティシエでの7年間の仕事内容】について、1年ごとに紹介していきます!
ホテルパティシエでの7年間の仕事内容
1年目
入社してからの僕の仕事は、なぜか製菓ではなく製パンから始まりました。
僕が入社したホテルでは”新入社員の男は絶対に製パンからやらせる”という謎の決まりがあったのです。
ぶっちゃけパンなんてやるつもりは全くなかったので、全然勉強もしておらず、わからない事だらけでとても苦労しましたね(笑)
新入りの僕がやらせてもらった仕事は、非常に簡単なものからで
- 鉄板拭き
- 食パン型の準備(油を塗ったりなど)
- 次の日の冷凍パンの解凍
- ダスター・その他材料の仕入れ・整理作業
- 冷凍パンの在庫管理
- パンの成型の手伝い
- たまに製菓の手伝い
- バケットなどの成型の練習
- パティシエの仕事の練習
などの誰でもできる仕事をしていました。
ちなみに、クリスマスなどの忙しい期間は製パンのメンバーでも関係なく製菓の手伝いにいったりします。
このときの僕の目標は2つあって、”少しづつできる仕事を増やす”のと、”パティシエの練習を毎日やる”というものでした。
なぜなら、僕と同じタイミングで入社したアルバイトの女の子は、いきなりパティシエの仕事をさせてもらっていたので、毎日差が開いていくばかりでとても焦っていたからです。
この時に”飴細工”に熱心に取り組む先輩がいて、その人にやり方を教わりながらもコンテストに出場しました。(結果はほぼ最下位でしたけど 笑)
2年目
2年目の前半は人手が足りなかったためか、”製パンの業務のほぼ全般の管理”と”焼き菓子やスポンジ生地の仕込み”をやらせてもらえるようになります。
そしてこの年の後半からはセクション異動となり、”アイスの製造業務”につく事になりました。
- パンの仕込み量の計算
- 材料発注
- パンのコネ上げ⇒発酵⇒分割⇒成型⇒焼成の時間管理
- スポンジ生地の仕込み
- 焼き菓子の仕込み
- 宴会やレストランで使用するアイスの仕込み
- 製菓の手伝い
これらが2年目の主な仕事になります。
この年は怖い先輩がいなくなって色んな仕事をメインで任されましたが、そのせいで”調子に乗ってしまう時期”でもありました。
このときの僕は周りが見えておらず、”少しウザい奴”になっていました。
3年目
僕のホテルは”修繕および改修の工事”がこの年に行われたため、その期間他のホテルに”研修”兼”出向”という形で働いていました。
そのホテルはスタッフが多くいたので、僕が関わった仕事は簡単なものが多かったです。
- 焼き菓子の大量生産
- ひたすら”ナッペ”作業
- ホールケーキの仕上げ
- シート生地のナッペ
- レストランの営業
- レストランのデザートの仕込み
僕が出向したホテルは規模とレベル”がいままでの職場と大違いで、【格の差】を見せ付けられることになります。
半年間だけですがその期間中に、2ヶ月に一回のペースでセクションを異動して幅広く学べる事ができました。
そして初めて”フレンチレストラン”で働き、尋常ではないほどボコボコに怒られ、【自分は仕事のできない屑野郎】だということを認識しましたww
4年目
ホテルの改修工事が終了して、元の職場に戻ります。
いままでできなかったケーキの仕上げや、仕込みをメインでやらせてもらえるようになり、辛くも充実した1年になりました。
- ホールケーキの仕上げ・仕込み
- 製菓業務全般の管理
- アイス業務の補助
- 新商品開発
- アシェットデセールの仕上げ・仕込み
- 調理の手伝い
- 後輩の育成
色々と任せてもらえましたが、正直この1年が一番しんどかったです。
新商品開発に初めて取り組んだのでわからないことだらけ・・・
初めて後輩ができて、その指導にアタフタしたりもしました。
そして、製菓課から調理課への異動になり本格的にフレンチレストランのパティシエとして働く事になりました。
調理の手伝いもしなくてはならなくなったので、頭がパンクしそうな1年でした。
5年目~7年目(現在)
この期間は特に異動になったり、関わる仕事が大きく変わることはありませんでした。
とにかく【新メニュー】のアシェットデセールをひたすら考え、試作し、シェフに見てもらい、ダメ出しを食らう日々・・・
- レストランでの営業
- アシェットデセールの試作・考案
- 仕込み・材料発注の管理
- 調理の仕込み・たま~に仕上げの手伝い
- レストランの朝食の管理
- コンテストへの取り組み
- 後輩の育成
調理課なのでパティシエとしての業務は若干減ってしまったものの、レストランでしかできない仕事も多くあるので、長い目でみたら必要な期間なのではないかなと思っています。
アシェットデセールの新メニュー開発は、数をこなしていくうちに
- 味の構成
- デザイン
- 原価率
がだんだんわかってきて、日々成長できている実感があって充実していました。
それとアシェットデセールには欠かせない【パイピング】は誰にも負けたくない!
と心に誓って練習しまくったので、この期間で大きく上達する事ができました!(自画自賛)
まとめ
いかがでしたか?
今回はホテルパティシエの仕事内容が気になっている人に向けて、【僕が実際に経験してきたホテルでの7年間の仕事内容】を紹介させてもらいました。
ホテルは個人店と比べると、休みは多いし、ボーナスはあるし、福利厚生もしっかりしてるのでとても安定して働きやすい職場です。
ですが規模が大きいので、僕のように”製菓希望者”でもいきなり”製パン”に行かされたり、レストランに異動になったりして【自分がやりたい仕事】に就けない場合も多いです
なので『絶対にパティシエの仕事だけがやりたい!』という人にはしんどい職場かもしれません。
それではご愛読ありがとうございました!
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