お菓子作りはとっても楽しい!
オーブンで焼いてる時の甘い香り。新鮮なフルーツを使って瑞々しいタルトを作るのも、香ばしいパイを作るのもまた一興…
作ったお菓子を友達・家族にふるまうのも良いでしょう。
そう。。。ちゃんと失敗せずに作ることができればッ!
お菓子作りにはあらゆるところに「失敗するポイント」が転がっています。
失敗を繰り返して悲しい気持ちになったり、イライラしたりしてしまうと「お菓子作り本来の楽しさ」が感じられなくなってしまいます
お菓子作りにはきちんとした”前準備”が絶対に必要なのです。
今回は【菓子作りが失敗するポイント】をパティシエが解説していこうと思います。
【悲しい】お菓子作りが失敗するポイントまとめ 【イライラしないで…】
バターを常温に出してない
クッキーやパウンドケーキを作るときに発生する失敗です。
夏場だと冷蔵庫から出しても割とすぐに常温に戻って扱いやすい硬さになりますが、冬場だとそうはいきません。ずっとカチカチです。
たまにお菓子作り初心者に”優しくない”書き方の本があって
『次に常温に戻したバターをほぐし・・・』
と、すでにバターを常温に戻していることが前提みたいな書き方をしている本が存在します。
「いや最初に行ってくれよ;;」
「作り方⑥ 室温に戻しておいたバターを」
— ネコノメ🐾NekonoME Cafe🐱🌱 (@NekonoMECafe) May 18, 2022
にブチギレそうになった事のある皆さん、おはようございます。
パティシエやお菓子作り経験者であれば、「とりあえずバターを冷蔵庫から出しておく」という意識がありますが初心者であればバターを出すのを忘れる人も多いのではないでしょうか?
中にはバターが固いままゴリ押しで作ろうとする猛者もいると思いますが、相当な力と体力が必要になるのでオススメできません。
バターを出し忘れた時は・・・
自分のYoutubeでも解説してますがバターを出し忘れた時は
- 細かく切って”レンジにかける”
- 細かく切って”耐熱ボウルごと一瞬火にかける”
どちらも弱い火力・電力で「完全に溶かさないよう」にして柔らかくするのがポイント!
一度溶けたバターは元には戻りませんので、慎重になりすぎるくらいがちょうどいいです。
オーブンの温度が適正でない
「お菓子の本に書かれている通りの温度で焼いてるのに綺麗に焼けない!いつまでたっても白いままだ!」
と、お菓子作りを経験している人なら何度もこの失敗を経験したと思います。
それもそのはず、基本的に家庭用オーブンというのは「温度が下がりやすい」ものです。
よくあるお菓子作りの本。いわゆる本格的なプロ向けの本だと「業務用のガチなオーブン」での温度設定が書かれているので、それをそのまま家庭用オーブンで焼こうとしても焼けないのは当然。
どうすれば家庭用オーブンの温度を適正にできるのか?
対処法としては「お菓子作りの本に書かれている温度設定よりも”10~20℃”高めに設定する」ということ。
家庭用オーブンで焼きが上手くいかない方へ
— ネコノメ🐾NekonoME Cafe🐱🌱 (@NekonoMECafe) December 4, 2020
①予熱温度を焼成温度より10〜20℃高くする
②予熱完了から更に30分はその温度にしておく
家庭用のオーブンだと扉を開けた時に一気に温度が下がるので予め高くしておく。
予熱完了しても実際には温度が低い場合が多いのでしっかり庫内温度を上げる。
計量ミス
お菓子作りで最も陥りやすい失敗といえば”計量ミス”でしょう。
お菓子作りは、作るお菓子・レシピによって変わってきますが材料の量が少し変わるだけで仕上がりが変わるほど「繊細」です。
ほんの数グラム程度なら問題のかもしれませんが、数百グラム単位、もしくは塩と砂糖を間違えるなどしてしまった場合は諦めるしかありません。
たとえ数グラムの間違いだったとしても、それが「ベーキングパウダー」などの少量で仕上がりが大きく変化するような材料なら詰みです。
材料を合わせる前に気づけばよいですが、基本的に自分が計量ミスをしたと自覚するのは「作り終わった後」です。
なので取り返しがつきません。
こればかりは「計り間違えないように横着せず1つずつ確実に計る」くらいしか対処法はないでしょう。
卵の温度が冷えてしまっている。バターと卵が分離してしまった
これもバタークリームやパウンドケーキを作るときに先ほど述べた「バターとセットでよく起こる失敗」の一つです。
バタークリームやパウンドケーキなどを作るときには、必ず挟まれる【乳化】という工程があります。
「乳化」とは、油や水分のように本来混ざり合わないものが均一に混ざり合う状態のことを指します。油と酢は混ざり合わない物質ですが、激しく降ることで一時的に混ざり合う状態にすることができ、この状態を乳化と呼びます。しかし、しばらくすると両者は再び分離して、2層に分かれてしまうでしょう。乳化させた状態を保つためには、乳化剤と呼ばれる物質を加える必要があります。たとえば、マヨネーズは油や酢、卵などからできていますが、卵を加えることで油と酢が分離しない状態に保たれるのです。この場合、卵が乳化剤となります。
https://delishkitchen.tv/articles/108#contents1
要するにバターと卵を滑らかな状態に合わせる工程です。
乳化を失敗させないためにはバターと卵の【温度】がカギです。「どちらも常温」であることが大前提。
仮にバターの温度が完璧に戻っていても、卵が冷たかったらバターが急激な温度変化で固まってしまい油脂と水分が混ざらず「分離」してしまいます。
卵を常温に出し忘れたら・・・?
時間がない。もしくは卵を冷蔵庫から出すのを忘れてしまった!
というときは
- 殻ごと人肌のお湯につける
- ボウルに卵を割り、湯せんにつけながら混ぜる
これがおすすめです。
粉類をふるっていない。
作るお菓子や、工程・レシピによっては問題ないかもしれませんが基本的に「粉系は事前にふるっておく」のが常識です。
なぜなら水分と合わせるときにダマになる可能性が高くなるから。
粉ふるいなどの洗い物が増えるのでめんどくさい気持ちは非常にわかりますが、横着せずに確実に振るいましょう。
ふるったのにダマになる
しかし「きちんと粉をふるったのにもかかわらずダマになってしまった」なんてケースも存在します。
今までの自分の経験から考えられる原因はこちら
ふるって長時間ラップをかけずに放置していると、梅雨などの湿度が高い環境では空気中の水分を吸いサラサラとした状態を保てなくなるので注意しましょう。
悲しい気持ちはわかるが、イライラしないのが大事
他にもお菓子作りを失敗する原因は”星の数ほど”あります。
なのでお菓子作りは『失敗をして当たり前』です。
肝心なのは失敗して落ち込み、悲しい気持ちになったり、イライラすることではなく
『その失敗をどう次に活かすか』
ということに頭を使った方がはるかに効率よくお菓子作りが上達できます。
「どうして失敗したんだろう」「こうすれば上手く仕上がったんじゃないか?」ということに思考を巡らせましょう。
≫おすすめの製菓材料店まとめ
正しい作り方を学ぼう
お菓子作りはまず正しい・基本に基づいた作り方をしないとまず失敗します。
我流でやるのもありですが、一番の近道は「正しい作り方を知る」ということ。
そこである程度の基本的な知識を頭に入れてから「自分流」のお菓子・デザートを作っていきましょう!
個人的なおすすめは「本」で基礎知識を頭に入れて「動画」で実践
このブログでもパティシエがおすすめするお菓子作りの本を大量にまとめた記事があるので、ひとまずお菓子作りの本をそろえたい!という人は参考になるかも。。
そのほかにもYoutubeにもお菓子作りの動画が山程あるのでいろんな人の動画を見てみるのもあり。
筆者のYoutubeチャンネルもありますが、動画作りがヘタクソなのであまりおすすめはしません。。。
個人的なおすすめな人は【ネコノメさん】
どの動画も長尺で細かく解説しているものが多いので、この人の色んな動画を見ながらお菓子作りを実践してみましょう!
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